まだ寝静まる時間。
「ぷ～～ん。」聞き覚えのあるむかつく羽音です。
奴がまたやってきました。
昨日、夜中に死闘を繰り広げつつも、仕留め損なっってしまった奴「蚊」です。
しかも、虚ろながらに腕時計を見ると、昨日とほぼ同じ時刻（AM3:30）の襲来。
なかなか皮肉な事をしてくれますね。
「ぷ～～ん。」と、耳元で聞こえる羽音（モスキート音）。
しかし、こちらは眠くて寝てるんです。
いい加減にしてください。
きっと、電気をつけても発見できないのと、朝起きてから殺虫剤を部屋中に散布する事を決めて、僕は静かに布団を被り二度寝をかまします。
、、、「♪～♪～♪」
かすかにですが、隣の部屋で寝ている妻のアラーム音が聞こえます。
すると、、、
「ぷ～～ん。」
耳元に奴の音も響きます。
夫：「あぁ！！！もういい加減にすれよ！！」
寝ぼけながらに、イライラはマックス。
カーテン越しに差し込む日の光もあって、起きる時間も近いので布団を剥ぎ。
身体中に神経を研ぎ澄ませます。
少し前に流行った「全集中！！」ってやつですかね。
「ぷ～～ん。」と羽ばたく音が聞こえ。
奴が近付いているのがわかります。
しかし、ここでむやみやたらに腕をバタバタさせたりしても、奴を仕留める事は出来ません。
更に意識を集中させて待つ事、数分。
「ぷ～～、、、」
、、、ん？
、、、おや？
奴が僕の身体のどこかに狙いを定めたようです。
血液型がO型の為か、はたまた僕の血が大層蚊に好まれる味をしている為か、昔から蚊に好かれやすい自分が憎いですが、、、
蚊に刺された感覚はすぐにわかります。
奴が美味しそうに僕の右手（手の甲）を刺して吸血している事を感じ取り、、、
徐に、左手で自分の右手の甲を叩きます。
「バチッ！！」っと、部屋中に音が鳴り響きます。
静寂の中で、僕は確信しました。
自分の手の感覚が物語っています。
夫：「奴（蚊）を仕留めたと。」
薄明かりが差し込む、部屋の明るい方に左手と右手の手の甲を近づけ、自分の手を確認すると。
自分の鮮血と共に、ぺしゃんこになった奴（蚊）が、手の甲についていました。
幾度となく、眠りを妨げてきた奴（蚊）も、死ぬ間際に36歳♂の新鮮な血を吸えて、さぞ満足な事と思います。
自分の鮮血と奴（蚊）をティッシュで拭きとり、長い死闘が終結しました。
ここまでで、奴（蚊）との死闘についての記述を約1,000文字近くタイピングさせられましたが、良しとしましょう。
夫：「さて、起きるか、、、」と、隣の寝室を見るとまだ妻が寝ていました。
日々、仕事に追われているのもあって疲れているんでしょう。
カーテンを開けて日の光が入る様にしたので、そのうち自然を起きる事と思います。
階段を降りて、リビングの電気を付けて。
朝ご飯用の米を研いでから、自分が飲むようにコーヒーを入れて少しすると。
「たんたんたんっ！」軽快に階段を降りてくる音、長女が起きてきました。
長女：「抱っこしれ！」
起きてきて早々の、モーニング抱っこの要求です。
抱っこして、髪を撫でて、ぷくぷくの頬っぺたをすりすり。
至福の時です。
やはり、男は若い女子が大好きなんでしょうね。
妻と、長男も起きてきましたが。
長男の様子が少しおかしいですね。
軽く首元を触ると、体温が高い気が、、、
寝起きとは言え、高く感じた時は「体温計」の出番です。
長男の脇に体温計を挟み込むと、ぐんぐんと表示されている温度が上がっていきます。
表示されている温度「38.0℃」
はい、保育園はお休みです。
とりあえず、食欲がある事を確認してから、長男と長女にヨーグルトとバナナを食べさせ。
長女に保育園に一人で行く事を伝えると。
長女：「コホンコホン、、、（貴婦人風な口調で）なんだか調子が良くないわぁ。」
夫：「いや、お前は大丈夫。心配するな。保育園行くよ。」
長女：「でも、なんだかお休みしたい気分。お家で休養が必要みたいね。」
始まりましたよ。
長女による、妻の口調の真似事です。
こんな時にも、僕は毅然とした態度を変えません。
なんなら、今日保育園に行かないと、明日は小学校の説明会があるので、長女は保育園を休む事が決まっている為に連休となります。
妻が長女に対し。
妻：「今日保育園行かないと、これから数日間暇しちゃって大変だよ！」
長女が渋々納得したみたいで、保育園へと向かいます。
とは言え、車の中でも、、、「今日がんばったらお菓子買うの！」だそう。
まぁ良いでしょう。
お菓子の一つや二つ。
買ってやりましょう。
長女を登園させ、家に戻り長男のかかりつけの病院を確認します。
今のご時世、、、病院もネット予約と言う素晴らしい機能があるので大助かりです。
受付番号を確認し、長男を安静にさせます。
少しして、受付番号が近くなったので、近所にあるかかりつけの病院へと向かい診察を受けます。
処方された薬を受け取り、家に戻ってから長男にお昼ご飯を食べさせ、薬を飲ますと。
長男自ら、布団へ向かって行き、布団の上でごろごろし始めました。
片付けなどをしていると、静かに寝息をたてながら寝る長男。
風邪の時は、寝るのが一番です。
さっさと寝て、さっさと治す。
気付くと夕方、、、僕は何をして時間を過ごしているんでしょうか。
最近、時間をワープしている回数が増えた気がします。
長女を保育園へと迎えに行き、朝要求されていたお菓子を買ってから自宅へ。
運動会があったこともあって。まだまだ体力発展途上の子供達にはハードスケジュールなのかもしれません。
昼と夜の気温差も激しいので、大人である僕らも風邪を引かない様に努めなければなりませんね。
妻よ。
結婚生活を続けてくれてありがとう。
続く！
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