夫婦の朝は早いです。

特に、仕事が休みの妻と一緒にスノーボードに行く日は。

子供達が寝ている早朝から、持って行くお弁当作りや準備に余念がありません。

最近の妻の口癖が。

妻：「早く雪降らないかな～。（家の周り以外に限る）※雪掻きをしたくない為」

妻：「次はどこに滑りに行くの？」

妻：「子供達には負けてられない！子供達より早く滑れるようになる！」

等々を口にしています。

長野に移住してから、以前に比べて遥かに雪山が身近になった事で、俄然やる気になっています。

移住して頂いた身である私から言える事は、ただ一つ。

夫：「本当にありがとうございます！！」これに尽きます。

技量は違うにしても、スノーボードと言う共通の趣味を共有できる幸せ。

子供達も勿論ですが、妻と一緒に滑れることが、僕にとってどれほど嬉しいことか。

7年前も、スノーボードを数回しかやっていない妻は、まだ木の葉を卒業した位のひよこさん。

ここは、インストラクターの資格を持つ僕の腕の見せ所です。

子供達を起こして、保育園に行く準備をさせていつもより気持ち早めの登園。

一旦、家に戻り、準備を終えた妻と向かうは白馬五竜スキー場。

寒気が入ってきた事で、明け方から雪が爆降りしている白馬村周辺。

これは、楽しみで仕方ありません。

パウダーを滑る事が出来ない妻ですが、新潟（湯沢）の重めの雪しか知らないので、長野の軽い雪に期待し喜んでいます。

道中、車の中でWebチケットを購入して、準備は万端。

妻：「並ぶのとか混んでいるの好きじゃない。」そうです。

昨日までのゲレンデの混雑具合を話してあるので、そう思うのも仕方ありません。

長野市から白馬村に向かうと、道路脇には雪が積もり始めています。

更に白馬村に近づき、「ようこそ白馬村へ！」の看板を超える位からは完全に銀世界。

昨日の状況と比べると、まるで別世界なのは言うまでもありません。

妻：「毎回見て思うけど、本当に感動する景色だよね！」

情緒豊かで、童心に返る大人な女性です。

そんな妻が、僕は大好きです。

白馬五竜に着くと、昨日と同様に駐車場が満車。

第3駐車場に止めて、ブーツを履いて夫婦で出陣です。

エスカルプラザを登って、チケット売り場を見ると大行列。

Webチケットを買っていたのは大正解でした。

QRコードを読み込ませて、チケットを発券してゴンドラへ向かい、目指すは山頂なんですが、麓でも積雪が15～20位はあり、降り続く雪に期待は高まります。

山頂について、ゲレンデを見渡すと、、、「人、人、人」で大混雑。

雪が降ったとは言え、コースが開いていないので仕方ありません。

スノーボードを装着して、五竜から47方面に滑り出します。

まだ覚束ない様子の妻ですが、斜面を上手に滑って行きます。

急斜面から緩斜面に差し掛かり、止まってしまった妻をワンフットで押すのは僕の仕事。

完全に、接待スノーボードです。

でも、それでもいいんです。

楽しく滑っている妻を見ると、こちらが嬉しくなってしまうので。

リフト乗り場まで、木の葉や軽いターンを駆使しながら無事に滑り終えた妻。

ニコニコしながら、「めっちゃ雪降っているけど楽しいね！」と、お褒めの言葉を頂戴しました。

リフトの上では、子供達の事やスノーボードについて話したり、今迄一緒にスノーボードを出来なかった分を取り戻す勢いな夫婦。

リフトを降りて滑り始めると、吹き溜まりの所には雪がひざ下位迄積もっており、ゆるりゆるりと滑る妻の近くで僕もこっそり練習をします。

妻の前で滑ったり、妻の後ろから声を掛けて滑ったり。

本当に贅沢な時間です。

数本滑った後は、少し早めのお弁当タイム。

二人でおにぎりと、おかずをむしゃむしゃ。

保温性の高い水筒に入れてきているホットコーヒーも、冷えた身体に染み渡ります。

食べ終わった後は、再度ゲレンデへ。

休憩所のドアをくぐると、まだまだ降り続ける雪。

同じコースを何本も滑り、リフトの上で強風と吹雪にも耐えながらスノーボードを楽しむ妻の姿は、いつもより輝いて見えます。

ただ、滑っているうちに段々と足に疲労が溜まり、踏ん張りが利かなくなったので今日は少し早いですが上がる事に。

子供達のお迎えもあるのでちょうどいい頃合いです。

ゴンドラに乗って下山し、車に乗るんですが、夫婦揃って着替えずにウェアのまま帰ります。

夫：「だって、家まで1時間くらいなんだもの。＠みつお」

車の中では、妻の成長を褒め称えながら帰ります。

なんたって伸び代しかない妻は、今日滑っているうちに木の葉からなんちゃってチョッカリが出来るほどに、1日で成長しました。

才能と努力を持ち合わせた、素晴らしい女性です。

帰宅した後は子供達を迎えに行き、夜ご飯にはみんな大好きカレーライス。

スノーボードをして腹ペコな妻が、いつもよりも多く食べていたのは内緒の話です。

妻よ。

結婚生活を続けてくれてありがとう。

続く！

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